小鳥の餌とは、ご存知ですよね!!

 小鳥と言っても小さい物から大きな物まで多種多様になりますが共通する大切なことを考えてみたいと思います。

 小鳥と犬猫とは根本的に違っている事にお気付きでしょうか?

 まず大きな違いは小鳥は飛ぶことが出来ると言うことです。

 そのためには体が軽くなくては飛ぶ事が出来きません。

 体を軽くするには翼と体の大きさに比例して内蔵の作りも違い 特に栄養の吸収する腸が

 動物と比べると著しく短い事です。

 栄養の吸収器官が短いため餌の摂取から排便までの時間が短いため

 小鳥は常に食事をしていないと行けないため餌は大変重要となります。

 

 ムキ餌と皮付きの餌

 小鳥は習性として穀物の皮をむいで食べることです。

 フォミュラーを挿し餌した小鳥でも一人餌に変えると皮を剥いで食べます。

 この行為は親から教わるのではなく 小鳥として生まれた時から備わった習性ですので

 ムキ餌より皮付きの餌のほうが自然な食べ物として小鳥に受けいられるのです。

 ムキ餌利点はむいた殻のゴミができない 餌の残り具合が良く分かるこの事だけは

 殻付き餌より優れていますが 生まれた時から備わった習性である殻を剥いで食べる事が出来ませんので

 人間が管理するためのみの利点は忘れて殻付きの餌の良い配合の物を与える事ではないでしょうか?

 

 食べる、砕く、消化する

 小鳥はまず餌のカラを剥いで餌をソノウに蓄えて食べた穀物をやわらくし次に柔らかくなった餌を

 胃に送りますが胃では食べた物を砕かなければなりません。

 鶏の胃を砂ズリまたは砂肝と言いますが、なぜ砂が付くのかと言いますと此処にはたえず沢山の小石を蓄えて

 いてソノウから胃に送られた物は小鳥には歯がないため胃に届く餌は柔らかくなっただけの固形の状態で

 送られて来ますので胃で砕かないと腸での消化吸収が出来無いので細かく粉砕するためには他の物の

 力を借りなければなりませんこれが胃に蓄えられている沢山の小石ですがこの小石も砕く働きが

 出来なくなると体内から排出されまた新しい小石を摂取して胃の中の小石を補充しています。

 自然界で生きている鳥達は自分に適した小石を見つけて補充していますが飼育鳥には小石を摂取できる

 環境を作らなければなりません。

 ボレー粉、焼砂、塩土、プラスリン等を置くことで小石、もしくは代替え品を摂取することが出来て食べたものを

 小さくする事が出来、腸での栄養の吸収が向上ししっかりした体力を持った小鳥と成るでしょう。

 

 ボレー粉、 ジュウシマツ等のフインチ類は少しでも硬ければ食べられないのでボレー粉を代替品にしています。

 焼砂、   販売している物は粒が小さいため此方もフインチ類に向いていますが、粒子が小さく一定しているので食べた物をすり潰す事が出来にくい、
         自然な海砂、川砂は粒子が不揃いのため与えた小鳥の大きさにより摂取する砂の大きさも小鳥自身が選択出来ますので一番良いです。

 塩土、   市販されている塩土は殆どの物が硬いですが最近は少し柔らかい塩土も販売されています。
        固い塩土は見た目は綺麗ですが土で出来ているため小石の摂取が出来ないので与える必要は無いです。
        竹炭入の塩土は小石の粒子の大きさも不揃いで食べた物を砕くのに優れているのでフインチ類からインコ類の全般に与えられます。 

 プラスリン、これもハト用に開発された鉱物飼料で塩土と同じ働きがありますがボレーが多少大きな物が
         入っていますが鉱物飼料としては最高のものです。塩土と併用して使用して可能です。

 

 穀物に含まれているビタミン

 すべての穀物にはほとんど、ビタミン類は含んでいませんのでアクのない野菜を与えてビタミン摂取に努めてください。

 麻の実 サフラワーはビタミンAを含んでいます。またひまわりの種には葉酸 ビタミンE 鉄分 亜鉛 繊維

 ビタミンB1 ビタミンB6 ビタミンB12 マグネシウム カルシウム カリウム 良質のたんぱく質 トリプトファン、

 リノール酸(トナリン)など幅広い種類の栄養分が含まれているらしいが小さな小鳥たちには食べれないので

 ビタミン類を多く含んでいる新鮮な野菜を与える事で ビタミンの補充 脂肪太りの防止にと新鮮野菜が

 大切になります。

 

 小鳥の餌とは

 良い配合の殻付きの餌 ビタミン類を補充する新鮮野菜 食べたものを粉砕するのに必要な小石(鉱物飼料)

 この3点が揃い初めて小鳥の餌と言う事が出来ます

 

 薬が効きにくい、または効かない

 小鳥に薬やサプリメントを与えても 効かないと思ったり、人からこの薬は駄目と聞いた事はありませんか?

 動物(犬、猫、小動物)に処方する量を小鳥に与えても効果はありません。

 前にも書きましたが小鳥は飛ぶために栄養を吸収する腸が短いため体内に有る時間も極めて短いので

 薬を吸収する事が動物ほど出来ないからです。

 ではどの位の量を与えれば良いか?

 これは私が永年行なってきた事を書いてみたいと思います。

 サプリメントは説明書に書いている処方量の2倍から3倍の量を与え薬(粉末)の場合は

 水の中に溶けこむ事が出来きる量を少し超えて撹拌後しばらくすると薬が水に溶け込めない状態

 すなわち飽和状態になる量の薬を与えます。(少量の薬品が沈殿する事で判断します)

 経験から小鳥は腸が短いため いくら多くの薬を与えても薬害は絶対に起こらない事です。

 ジュウシマツ コキンチョウ クラスと大きなオーム クラスでは効果のある量を掴めないため飽和状態にして

 与えても小鳥の大きさにより腸の長さが違うので当然薬の吸収する量も違ってきますので小鳥自体が

 薬の量を自然に調整してくれ吸収されない残った薬は体外に排出されますので、薬害は起き難いですので安心して

 適切な投薬を心掛けたいです。

 

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