Harry Bryan 

ハリーブライアン コラム

1月15日号(1983)


西ドイツのボブリンゲンでのAZクラブ・30周年記念展の審査から戻って1週間とちょっとで、多くの。鳥を組み合わせた。今までの所、その結果に非常に喜んでいる。
いつもより多くのペアーが、有精卵を産み、私の推定では、最近数ヶ月に行った餌の変化の結果だと思っている。このコラムですでに述べたように、ミレットをすべてやめて、50%Rayreen(レイリーン)カナリーシード、50%英国産カナリーシードのみを与えている。
その結果、私の鳥は、肥え過ぎの徴候がなくなったようだ。この餌と、飛び禽舎(フライト)での充分な運動により、種鳥が、絶好調になるのを助けた。昨年、ショーで大活躍した、グレーオス(注80−22番)は、以前よりずっと良いようだ。1982年には、たった1羽の雛を得たのみだった。この原稿を書いている時点で、メスによって生まれた卵の最初の3つが有精卵である。

有精卵率の向上

有精卵率が向上したことを証明するためにちょっと書く。
私は、1982年には、無精卵しか産まなかった、例外的にすばらしいグレーメスを持っている。彼女が、もう1羽の良いオス、この鳥は過去2年に渡り、問題ばかり起こしてきたが、7個の有精卵を持っている。
ジャック・フレッシュニー、アルフ・オムロード、レッグ・ホワイト、ハリ・ジョーンズと共に行ったドイツへの旅行で目を見開かされた気がした。英国の我々が、ショーセキセイの世界の先導的ブリーダーとして、先頭に立ち続けたいと望むのなら、名誉を失なわないように心がけねばならないだろう。
私は、約1,000羽のセキセイインコを審査せねばならなかった。幾つかの色に賞を与えねばならない役で、劣性パイド、その他の色(AOC)クラスも含めていた。劣性パイドには16のクラスが有った(注:チャンピオン、インター、ノービス、ビギナーにそれぞれオス、メス、当年産、成鳥が有り計16部門)。1部門たりとも20羽以下の部は無かった。
西ドイツの劣性パイドは、私の推定では、英国の鳥より、10年進んでいる。サイズ、色の両方で我々をしのいでいる。
AOCクラスは、審査するのが非常に興味深かった。1つのクラスには3羽のファロー、4ワノレースウイング、2羽の黒目ホワイト、2羽の黒目イエロー、2羽のハーフサイダー、4羽のスパングルがいた。実際私は、1羽のスパングルを主席(ベストAOC)にした。これは、ドイツの友人たちが、ヨーロッパに到着して以来、この品種の改良をしてきた証明である。
ベストインショーは、サイズと型のすばらしい、イエローフェイスコバルトだった。顔の黄色が、体まで流れて、むしろダークグリーのように見えるが、英国の多くの人たちが所有したいだろうと想像した。
私は、今、2羽のスパングルを巣引きしている。この鳥はドイツのショーの主席のように良い鳥ではない。その鳥の所有者が分譲しなかったが、私の持つ2羽に期待している。1羽はイエローフェイスバイオレットで、非常に深い体色を持ち、もう1羽のスパングルスカイブルーは、ダーク因子を持った鳥のように見える。
ドイツのショーでのノーマルグリーン系はずっと多かった。あまりすばらしい鳥はいなかったが、現在、英国でも真にすばらしいライトグリーンを持っている人は、ほとんどいない。ほとんどのダークグリーンも普通だったが、何羽かの有益なダークグリーン、コバルトに出くわした。1羽のダークグリーンメスは、ベストオポジェト・セックスインショー(注:BISと反対性で最高の鳥)の価値ありと思ったが、他の審査員の同意を得られなかった。
ボブリンゲンに出品された、ルチノー、アルビノーが、全体的に貧弱だったのに少なからず驚いた。色、サイズの両面で、我々の鳥のずっと後方である。逆に、クリアウイングは、非常に良かった。
英国から約20名が参加し、ロゼリー婦人、ジョージ・ホワイトヘッド氏もいた。もっと多くの人が行かなかったのは、残念だ。きっと我々に考える糧を与えてくれ、ドイツの方法を学ぶことで、多くの教訓が得られると考えられた。
何か欠点があるなら、それは、ショーゲージが、貧弱で多くは、仕上げが雑で、標準が無いように見えた。多分、英国製ショーゲージのマーケットがドイツにある。
私を印象付けたのは、スポーツマン精神にあふれている事だった。審査が終了すると、だれでも、勝利者の背をたたいて褒める。肩甲骨の間にナイフをさすなんて事はしない !!ホテルに40人もの人々を招いて、お祝いする。

下部は略

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